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横浜駅近くのジャズバーに行ってみました [音楽を聴いている]

先週の火曜日、仕事と社外研修を終えて東京駅から東海道線で横浜駅まで行き、そこから東急東横線に乗りかえて自宅に帰ろうとしたのですが、少し疲れていたせいか、なんとなく飲みたくなってしまい、(これまで行こうと思いながら行っていなかった)横浜駅近くのジャズバーに行ってみることにしました。

横浜駅近くといっても、岡野の交差点に近いところにあるので、駅からは10分程度とそれなりに歩きます。小さな雑居ビルの2階にある、このお店は隠れ家感満載ですね。中はカウンターのみで壁側にはギターが何本か置かれています。お客さんは、この日は常連のミュージシャンや音楽関係者ばかりだったようで、フュージョン系の音楽がかかっていました。

暫く飲んでいると、常連のお客さんたちも帰ってしまい、お店に残ったのは酔いつぶれた一人のお客さんと私だけとなってしまいました。音楽もジャズボーカル(ダイアナ・クラール、シャーデー、ソフィー・ミルマン)にかわり、いかにもジャズバーといった雰囲気になりました。そのまま、また暫く飲んでいると、音楽がヴァイオリンの無伴奏演奏へと変り、(多分、シマノフスキの)小品に続いてバッハの無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第一番がかかりました。思わずマスターに演奏者を尋ねてみると、後藤みどりさんとのこと。ジャズバーでクラシック音楽を聴くのは、蒲田のジャズバー「直立猿人」で、マスターと二人で邦人現代作曲家のオーケストラ曲(作曲者名、作品名共に忘れてしまいました。もしかしたら柴田南雄の「追分節考」だったような気もするのですが・・・)を聴いた時以来です。次にパガニーニの24のカプリース(こちらも多分、演奏は後藤みどりさん)がかかりました。この曲集を聴くのは一体何年ぶりなのでしょう。10年ほど前に次女がヴァイオリンを本格的に習っていたころ、この曲集から何曲かを練習したことがあり、その時に、CDを良く聴いた記憶がありますが、最近はまったく聴いていませんでした。

マスターに訊いてみると、特にジャズだけに拘っている訳ではなく、その時の気分で自分の好きな曲をかけているとのこと。いやあ、なかなか面白いバーです。私は、いつもは横浜駅経由では帰らないのですが、機会を見つけてまた訪れてみようと思います。このジャズバーでハイボールを飲みながら、バッハとパガニーニをしっかりと聴いたのは、私にとって久々の刺激的な音楽体験となりました。

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写真は「BAR Le Jazz」の店内の様子。この写真はHP「横浜バーマップ」(http://www.yokohama-barmap.net/)に掲載されているものです。


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八重洲にある立ち食いうどん屋さんで久しぶりに博多うどんを食べました [食事をしている]

7月中旬から、資格取得のための社外研修を平日の夜、週二回のペースで受講しています。研修会場は日本橋にあり、毎回、受講前に、その界隈の立ち食い蕎麦屋で(受講中に眠たくならない程度の)簡単な夕食をとることが多く、「よもだそば」「そばよし」といった、立ち食い蕎麦の有名店(「よもだそば」はカレーライスも有名)を良く利用しています。

先日、他に美味しい立ち食い蕎麦(うどん)屋がないか探していたところ、八重洲に「丼拓」という博多うどんを売りにしている立ち食いうどん屋(この店名は博多のお祭り「どんたく」の当て字かと思われます)があることを知り、早速行ってみました。

私にとって博多うどんは、忘れることのできないソウルフードの一つです。幼稚園から小学校低学年まで住んでいた福岡市では、家族で天神にお買いものに行った時に良く、うどん屋さんで丸天うどんを食べました(これは私にとってささやかながら、大切な幼少時代の家族の幸せな思い出の一つです)し、大学卒業後、会社に入ってからも東京駅の地下街にあった「博多うどん」(私が入社したての30年程前は丸の内側、その後東京駅リニュアルに伴って八重洲側、南口に移転後、最近になって閉店)でよく食べたごぼ天うどん等は忘れることができません。

みなさんご存知の通り、博多うどんは柔らかな麺、薄口しょうゆを使った透明な汁、そして入れ放題の万能ねぎが特徴です。今回食べた「丼拓」のごぼ天うどん(柔らか麺で注文、通常よりも50円増し)はまさしく、麺、汁共に博多うどんだったのですが、入れ放題のネギが万能ねぎではなかった事だけが残念です。まあ、(柔らか麺がオプションで)通常の麺で普段提供していることから、ねぎはこうせざるを得なかったのかなとも思います。それでも、ねぎを入れ放題としているところは店主の矜持なのでしょう。

久しぶりに博多うどんを食べることができました。本当に懐かしかったです。また機会を見つけて行ってみようと思います。

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写真はWikipedia「博多うどん」の解説HPに載っていた、博多の老舗うどん屋「木屋」の丸天うどん。いつか訪れて食べてみたいです。


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マリラ・ジョナスのCDボックスセットを聴いてみました [音楽を聴いている]

6月末にモントリオールに出張中にマリラ・ジョナス(Maryla Jonas 1911~1959年)のCDボックスセットが発売されたことを書きましたが(その時の記事はこちら→http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2017-06-29、8月上旬にやっと入手、機会ある毎に聴いています。私は彼女の録音はすべてアナログ盤で入手して既に何度も聴いているのですが、こうして気軽にCDで、スクラッチノイズなく楽しめるようになり、感激もひとしおです。

私は彼女の演奏に、訳もなく惹かれてしまいます。気がつくといつの間にか夢中になって聴いている自分がいます。彼女の演奏の何が、私をここまで惹きつけるのかは分かりませんが、多分、テンポの摂り方とその微妙なゆらぎに、その秘密が隠されているのではと思います。とはいえ、一旦聴き始めると、見事に心を掴まれてしまい、そんなことはどうでも良くなってしまいます。

本当に大好きです、というか愛してやみません。特にショパンのマズルカ、ノクターン、シューベルトのアンプロンプチュの演奏は最高ですね。他にまだ彼女の録音が遺されていて、今後発掘されることを願うばかりです。真の天才とは彼女のことをいうのでしょう。このCDボックスは私が今、一番大切にしている宝物です。まだ聴いたことがないのでしたら、是非、一度聴いてみてください。絶対後悔しない事を約束します。

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こちらが「The Maryla Jonas Story - Her Complete Piano Recordings Box set」。中のライナーノーツやオリジナルLPジャケットを忠実に再現したCDジャケットもとても素晴らしいものです。


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森本梢子の「高台家の人々」(6巻)を読みました [漫画を読んでいる]

少し前の話になりますが、森本梢子の「高台家の人々」(6巻)を読みました。この漫画は去年、家族から薦められて読んだところ、その面白さにすっかりハマってしまったものです(その時の記事はこちら→http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2016-09-04。今年の初夏に完結編となる6巻が出たことを今頃(8月)になって知り、慌てて家内に訊いてみたところ、「とっくに買ってあるわよ。あなたにも言ったと思うけど…」とのことで(汗)、さっそく借りて読んでみました。

内容はどちらかというと、本編の後日談ともいうべきものでした。ストーリーがしっかりしているので、安心して読めますね。木絵の妄想に少しキレがなかったのは残念でしたが、それでも十分面白かったです。森本梢子さんには是非、続編を書いてもらいたいです。茂子と和正の恋のゆくえや木絵と光正の子供の話を読んでみたいものです。

この「高台家の人々」ですが、老若男女問わず、どんな方にでも薦められる良質なコメディー漫画だと思います。読んでいて、その背後にある作者の暖かい眼差しをひしひしと感じることができます。本当にお勧めですよ。

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写真は「高台家の人々 6 」(マーガレットコミックス)


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またまた、横浜高島屋の抽選販売で「森伊蔵」を入手することができました [お酒を飲んでいる]

今回は小ネタです。少し前の話になるのですが、7月下旬に横浜高島屋から「森伊蔵」(720ml)の抽選販売での当選通知のハガキが届きました(やったー!)。

横浜高島屋では定期的に「森伊蔵」の抽選販売を行っています。横浜に買い物に行った時には必ず、地下一階のお酒コーナーで抽選受付を行っているかどうかチェックし、受付している時は家内と二人で二口応募するようにしています。前回、昨年3月に当選、入手(その時の記事はこちら→http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2016-03-31して以降も、こまめに応募しながらもなかなか当たらず、やきもきしていたのですが、今回が久しぶりの当選ということになります。早速、週末に高島屋に行き、購入した次第です。

家には二本の未開封の「森伊蔵」がストックされていて、これで三本目となるのですが、丁度義弟家族が横浜に遊びにきていて、義父母、義弟家族と一緒に横浜で食事をする機会がありましたので、焼酎好きの義弟にストックしていた一本をあげることにしました。多分、喜んでもらえたのではと思います。

これからも横浜高島屋の「森伊蔵」の抽選販売(720ml瓶ですと横浜高島屋での抽選倍率は8倍程度のようです)にはトライし続けるつもりです。何と言ってもプレミア価格ではなくて、通常価格で入手できる貴重な機会です。この調子で、年に一回ペースで当選するようだと本当に嬉しいのですが…自分のくじ運が良いことを祈るばかりです。

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写真は「森伊蔵」(720ml)。本文中で横浜高島屋での抽選倍率が8倍だと記していますが、これはこちらのサイト「森伊蔵を定価で購入する方法」http://shoutyuu.com/puremia_shoutyuu/sita_moriizou.htmの記事を参考にしました。これによると「森伊蔵」(720ml)を入手にあたり横浜高島屋で抽選に応募するのは高島屋米子店の次に倍率が低いということになります。


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母校が甲子園に出場しました [考えている]

8月の頭に一週間の夏休みを取っていたりしたこともあって、ブログに記事を投稿するのは本当に久しぶりとなります。色々と書きたいことはあるので、これからボチボチとブログを更新していきたいと思います。今後とも宜しくお願い致します。

昨日から夏の高校野球甲子園大会が始まりましたが、その初日に私の母校が福岡県代表として出場しました。母校の夏の甲子園大会への出場は6回目、21年ぶりとなります。私が高校2年生の時にも母校は夏の甲子園大会に出場し、フェリーにのって球場まで応援に駆け付けたのは懐かしい思い出(その時は金沢高校を破り、夏の甲子園3度目の出場にして甲子園初勝利を挙げ、2回戦で日大二高も破り3回戦に進出したものの豊見城高校に敗れました)です。

久しぶりの甲子園出場ということもあって、東京、九州、そして関西からも同窓生たちが大勢、応援に駆けつけました。残念ながら私は夏休み明けの勤務初日ということもあって、甲子園球場には行けなかったのですが、次々とLINEに入る友人からの実況報告を楽しく読んだり、執務室のテレビで試合経過をチェックしたりしていました。

結果は残念ながら敗退、甲子園での勝利はなりませんでしたが、久しぶりに聴く校歌や(当時から変わっていない)選手たちのユニフォーム姿は、何とも懐かしかったです。そういえば私が高校時代に甲子園に応援に行った時に、引率の先生が「甲子園出場すると進学実績がガクンと落ちるんだよなあ~」としみじみと語っていたことを何故か鮮明に覚えています。その予言通り、私は現役での大学受験に失敗、その上、二浪までして何とか第二希望の大学に滑り込みました(泣)。

この歳になると、母校や同窓の活躍がとても嬉しく感じるようになります。選手、生徒、父兄、そして監督や先生方、応援してくれた皆さん、本当にありがとう、そしてお疲れ様でした。

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こちらは甲子園に応援に行った友人がLINEで送ってくれた写真


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会社の先輩の勧めでカナダ・ドイツ合作の映画「手紙は覚えている」を観ました [映画を観ている]

先日、会社の先輩と上野で飲んだ時に勧められた、2015年に公開された映画「手紙は覚えている」」(原題:「Remenber」 2015年/加・独)をさっそくDVDで借りて観てみました。内容は、

最愛の妻ルースが死んだ。だが、90歳のゼヴはそれすら覚えていられない程、もの忘れがひどくなった。ある日、彼は友人のマックスから1通の手紙を託される。
「覚えているか?ルース亡きあと誓ったことを。君が忘れても大丈夫なように、全てを手紙に書いた。その約束を果たしてほしい―」
2人はアウシュヴィッツ収容所の生存者で、70年前に大切な家族をナチスの兵士に殺されていた。 そしてその兵士は身分を偽り、今も生きているという。犯人の名は“ルディ・コランダー"。容疑者は4名まで絞り込まれていた。体が不自由なマックスに代わり、ゼヴはたった1人での復讐を決意し、託された手紙と、かすかな記憶だけを頼りに旅立つ。
だが、彼を待ち受けていたのは人生を覆すほどの衝撃の真実だった―
(以上、Amazon 商品の説明「内容紹介」からの引用です)

というものです。詳しく書くことはできませんが、何と言ってもラストのどんでん返しが余りにも衝撃的で、思わず呆然としてしまいました。映画としては95分程、どちらかといえば短いものですが、サスペンスドラマとしては一級の作品かと思います。

また、今の時代においても、こうしたアウシュビッツを題材とした映画がつくられるということ、そしてそれがドイツとの合作である点には、何か凄みのようなものを感じます。私を含め、多くの日本人は、果たして自らの歴史に対して、本当に真正面から向かいあっていないのではないか、70年前の出来事として簡単に片づけてしまっているのではないかという、強い危機意識を、この映画を観終わった後、持つに至りました。

前にも紹介しましたが、フランスの高校生が選ぶゴンクール賞(ゴンクール・デ・リセアン)受賞作(このフランスの高校生が選ぶゴンクール賞についての記事はこちら→http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2009-08-07-2の幾つかは、やはりホロコーストを題材としたものです。繰り返しになりますが、フランスでは若い人たちまでもがが、そうした作品を選ぶという意識の高さ、知性こそが、私も含め、今の日本には大きく欠けているのではと思いました。

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「手紙は憶えている」(Blu-ray盤)のパッケージ写真


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久しぶりにカラオケで歌いました [遊んでいる]

最近になって、夜の宴席で何回かカラオケで歌う機会がありました。昔というか15~20年位前には、社内外の関係者との宴席や家族でカラオケボックスで歌うことも多かったのですが、最近はそうした機会もめっきり減っています。そんなこともあってか、ここにきて急にカラオケで歌おうとしても、果たして自分がこれまでどんな曲を歌っていたのか、すっかり忘れてしまっていて、焦ってしまいました。

そこで、自分の備忘録も兼ねて、50代半ばの焦燥する中年男の、ささやかなカラオケ・レパートリーを披露したいと思います。ここからは本当にオッサンの悲しいというか、何とも情けないというか、面白くも何ともない話ですので、興味のない方は華麗にスル―して頂ければと思います(汗)。本当に恥ずかしいのですが、そーとー古い、なんとも昭和感あふれる曲ばかりです。

では、いきます。

「恋の予感」
「ワインレッドの心」
「じれったい」
「夏の終わりのハーモニー」
「悲しみにさよなら」(以上、安全地帯)
「心の旅」
「青春の影」
「サボテンの花」(以上、チューリップ)
「さよなら夏の日」
「GET BACK IN LOVE」←歌いたがるわりに下手
「クリスマスイブ」(以上、山下達郎)
「東京砂漠」
「そして神戸」(以上、内山田洋とクール・ファイブ)
「夢の途中」
「Goodbye Day」(以上、来生たかお)
「Another Orion」
「True Love」(以上、藤井フミヤ)
「瞳をとじて」←たまに歌いますが、かなり下手(平井堅)
「大阪で生まれた女」(BORO)
「いちご白書をもういちど」(バンバン)
「少年時代」井上陽水
「襟裳岬」(森進一)
「勝手にしやがれ」(沢田研二)
「I Love You」(尾崎豊)
「ルビーの指環」(寺尾聡)
「あずさ2号」(狩人)
「秋の気配」(オフコース)
「想い出がいっぱい」(H2O)
「壊れかけのradio」(徳永英明)
「抱きしめたい」(Mr.childrem)

「異邦人」(久保田早紀)
「オリビアを聴きながら」(杏里)
「みずいろの雨」(八神純子)

「We're all alone」
「Heart of mine」(以上、Boz Scaggs)
「Tonight I celebrate my love(愛のセレブレーション)」
(Peabo Bryson & Roberta Flack)
「Endless love」(Diana Ross & Lionel Richie)
「If we hold on together」(Diana Ross)
「Can't take my eyes off you(君の瞳に恋してる)」←キーが合わなくて下手(Boys Town Gang)
「Always」←こちらもキーがうまく合わず下手(Atlantic Star)
「Joanna」(Kool The Gang)
「You Make Me Feel Brand New(誓い)」(The Stylistics)
「Just The Way You Are(素顔のままで)」(Billy Joel)
「Nothing's Gonna Change My Love For You(変わらぬ想い)」
(Glenn Medeiros)
「Shower me with your love」←キーがどうしても合わず、かなり下手(Surface)
「Your song」(Elton John)
「That's What Friends Are For」(Dionne Warwick & Friends)

こんなところ(全部で50曲弱)です。主に1970、80年代の、私が10代、20代のころに聴いたものばかりでして、こうした時代の曲に限定されているというのも、新しいものについていけない私のオジサン臭さが露呈されているようで、さすがに落ち込みます。スローな曲が多いのは、歌が下手な(早い曲が歌えない、ついていけない)せいです。また、洋楽曲が多いのは、昔、フィリピンパブによく通っていたからです(汗)。

以上、なんとも恥ずかしい、私のカラオケレパートリーでした。


こちらは安全地帯「恋の予感」の動画。カラオケでも同じ映像が流れる時があります。懐かしいです。


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ここ最近はヴァイスのリュート作品をよく聴いています [音楽を聴いている]

先月にも佐藤豊彦(1943年~)による「ヴァイス作品集」(CD)を紹介しましたが(その時の記事はこちら→http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2017-06-23-1、今回はカナダ人のリュート奏者、ミシェル・カルダン(Michel Cardin)による「ロンドン手稿譜によるヴァイス・リュート作品全集」を紹介したいと思います。

ヴァイス(Sylvius Leopold Weiss 1687~1750年)は私が大好きなドイツ後期バロック音楽の作曲家・リュート奏者です。彼の作曲した600曲ほどの作品の殆どはリュートのためのソナタや組曲、舞曲でして、その作品数の多さとその豊かな音楽性から、歴史上、最高のリュート作曲家と言ってよいかと思います。皆さんご存知かとは思いますが、リュートという楽器は18世紀の後半以降、急速に廃れてしまいます。それは市民社会が台頭し、多くの中産階級がコンサートホールといった広い場所で音楽を楽しむようになる中、リュートの音量が小さかったためではないかと思われます。とはいえリュートの繊細かつ典雅な音色はとても魅力的で、私はフランス、ドイツのリュート曲を特に好んで聴きます。特に、暑い日などにリュート曲を聴くと、気分が落ち着き、まるで心地良いそよ風が部屋の中に入ってきたかのような気持ちになります。

このMichel Cardinによるヴァイス・リュート作品全集はCD12枚組で、珍しいリュートとトラベルソのデュエット曲も収録されています。私はかつてはNAXOSから出ていたロバート・バート(Robert Barto 1950年~)による演奏、そして最近はホプキンソン・スミス(Hopkinson Smith 1946年~)やホセ・ミゲル・モレーノ(José Miguel Moreno 1955年~)、佐藤豊彦の演奏でヴァイスのリュート曲を楽しんできました。今回の演奏はロンドン手稿譜の全集ということで、もちろんこれでヴァイスの作品の全てが聴ける訳ではありませんが、それでもこれだけ纏まった形で聴くことができることはとても嬉しいことです。ミシェル・カルダンの演奏も品格のある落ち着いたもので、録音も良く、じっくりと、メランコリーに満ちた精神性の高い、内省的なヴァイスの音楽を堪能することができます。

Amazonですと、このCDボックスセット12枚組を4,280円(2017年7月12日現在)、一枚360円足らずの値段で入手することができます。私はこの全集を聴きながら、これからの暑い夏を涼しく過ごそうとと考えています。CPの高さを考えても、このCDセットは本当にお勧めですよ。

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写真はミシェル・カルダンによる「S. L. WEISS THE COMPLETE LONDON MANUS Original recording remastered, Box set」。ミシェル・カルダンは先ほど私が出張で訪れたカナダ、モントリオールの出身です。


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村上春樹著「騎士団長殺し(第1部・第2部)」を読み終えました [本を読んでいる]

今日のお昼休みに、遅ればせながら、村上春樹著「騎士団長殺し(第1部・第2部)」を読み終えました。この本は長女が買って、読みかけのままほったらかしになっていたので、ならばその隙にと(苦笑)先週の金曜日から読んでみたものです。村上春樹さんの小説は私にとって読みやすいもので、今回もつまることもなく、すんなりと読み終えることができました。

内容はいつもの村上春樹ワールドとでも言うべきものです。彼の小説はいつも、どこか現実離れしたものなのですが、だからと言ってとっつきにくいものではありません。本作は私にとってはセックス(性交)を強くイメージさせるものでした。第2部の後半あたりはほぼ、そうした描写ともいうべきような記述が続きます。

一体、この小説が何を語っているのは、私にはよく分からないながらも(泣)、やはり自己再生の物語ということかと思います。主要な複数の登場人物が古典西欧音楽を好んで聴く設定であることから、クラシック音楽関係のの文章が特に多いことも、この小説の特徴です。そうして点を含めて、読みながら、その背後にある作者の嗜好なり、ものの考え方が分かるというかよく見えてきます。これも良くも悪くも、本作品の特徴ですね。

しかし記憶は残る。記憶は時間を温めることができる。そしてーもしうまくいけばということだがー芸術はその記憶を形に変えて、そこにとどめることができる。
(「騎士団長殺し」第2部112Pからの引用)

正直言って、マンネリという批評もあるかと思いますが、私にとっては安心してこの小説世界に浸ることができました。一つだけ残念だと思ったのは主要な登場人物である免色(メンシキ)さんが、小説の後半になればなるほど、なんともステレオタイプというか平凡な感じになってしまっていることです。その結果、この小説の魅力というか深みを削いでしまっているような気がしてなりません。

とはいえ、今の日本で、これだけの小説、物語を書ける人は彼しかいないのも事実です。一応、熱心な一読者としては、これからもどんどん小説を書いてもらいたいと願うばかりです。

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村上春樹著「騎士団長殺し(第1部・第2部)」(新潮社)


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