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「高校生が選ぶゴンクール賞(ゴンクール・デ・リセアン)」受賞作について [本を読んでいる]

昨日、アマドゥ・クルマ「アラーの神にもいわれはない」を読み終えました。読んだ直後、石川淳「狂風記」に似ているなあ~と何となく思いました。これまで「狂風記」のことなどすっかり忘れていたのですが(大学時代に読んだきりで、どんな筋だったのかも全然覚えていません)、読み終わったときにふとそのように感じました。
ああ、これは「文学」だと…。(同時に「アラーの神にもいわれはない」に書かれているのは過酷な「現実」でもあるのですが…)

前にも少し触れたのですが、最近は「高校生が選ぶゴンクール賞」受賞作を続けて読んでいます。とあるきっかけでフィリップ・グランベール「ある秘密」(2004年受賞)を読み、この小説に感動したと共に、この作品が「高校生が選ぶゴンクール賞」受賞作であること、また同受賞作家の中に私の大好きな作家であるフィリップ・クローデルの名前を見つけてから、特に意識し始めました。
その後、フィリップ・クローデル「ブロデックの報告書」(2007年受賞)、シルヴィー・ジェルマン「マグヌス」(2005年受賞)、ヤン・アペリ「ファラゴ」(2003年受賞)を読みました。今回読了したアマドゥ・クルマ「アラーの神にもいわれはない」は2000年の受賞作です。
どの作品も非常に質が高く、本当に素晴らしい作品ばかりです。こういう作品に接していると「フランス文学」が現代においても高い水準にあること、そして、こうした作品を選ぶフランスの高校生の知性に驚嘆します。(受賞作の傾向としては戦争や歴史を題材とし、それを深く掘り下げた作品が多いようです)
まだ読んでいない、邦訳がでている受賞作はシャン・サ「碁を打つ女」(2001年受賞)、アンドレイ・マキーヌ「フランスの遺言書」(1995年受賞)です。これらの本をこれから読むのが本当に楽しみです。

(「高校生が選ぶゴンクール賞」に関する参考サイト)
http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200703050225.html

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