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この週末、自宅で、ベルイマンが1957年に制作したスウェーデン映画「野いちご」を観ました [映画を観ている]

先週末の日曜日に、自宅のリビングルームでイングマール・ベルイマン(Ingmar Bergman 1918~2007年)が1957年に制作したスウェーデン映画「野いちご」(原題「SMULTRON-STALLET」 2011年 デジタルリマスター版)を観ました。この映画は「誉学位の授与式に向かう老教授の一日を、彼の悪夢や空想、追憶などの心象風景を交えて描写した作品」(以上Wikipedia「野いちご」解説からの引用)です。内容は、

医学の研究に生涯を捧げ、その長年の功績を認められ名誉学位を受けることになった老教授イサク。その授与式は栄光に満ちた日になるはずだったが、前夜に自身の死を暗示する悪夢を見たためか、彼の心は晴れない。イサクは授与式当日に当初の予定を変更して、現在の住まいであるストックホルムから式の行われるルンドまで車で向かおうとする。そんな彼に、義理の娘であるマリアンヌも同行を願い出る。半日程度の小旅行はイサクにとって、これまでの自分の人生を顧みるまたとない機会となった。青年時代に婚約者を弟に奪われたこと、妻がイサクの無関心に耐えられず不貞を働いたことなどを思い出し煩悶するイサク。そしてマリアンヌに、イサクの息子エヴァルドと彼女の間に子供が居ないのは、イサクを見て育ったエヴァルドが家庭というものに絶望しているからだと告げられる。研究者としての輝かしい名声とは裏腹に、イサクの人生は空虚なものだった。
また、イサクはルンドへ向かう途中様々な人物に出会う。奔放なヒッチハイカーの少女とその二人のボーイフレンド、不毛な夫婦喧嘩を繰り返す男女、引越していったイサクを今でも慕うガソリンスタンドの店主とその妻、そしてイサクの老いた母親。彼らとの出会いと過去への後悔が、徐々にイサクを変えていく。無事に授与式を終えたイサクはその夜、エヴァルドと家族のことについて誠実に話し合う。寝室の外では昼間に出会ったヒッチハイカーたちが、イサクの栄誉を心から祝福していた。満ち足りた気持ちで眠りにつくイサク。彼が見る夢は前夜の悪夢と違い、不思議な充足感を伴うものだった。
(以上、こちらもWikipedia「野いちご」の解説(「ストーリー」)からの引用です)

というものです。この映画を観終えた時、私はなぜか理由もなく、涙を流していました。多分、この映画のラストシーンが、本当に幸せに満ちた美しいものだったからだと思います。このラストシーンにおいては、主人公の老教授は自らの人生を振り返り、そして、最後に自身の少年時代の、とある満ち足りた別荘地での一風景を、夢の中で思い返します。このシーンの美しいこと、まるで、印象派の名画のような美しさです。

実は、恥ずかしながら、ベルイマン監督という名前は知っていたものの、彼の作品を観たのは、これが初めてです。何となく難解な作品が多いという印象を持っていたのですが、この作品はとても分かりやすい映画だと思いました。

本作品は公開と同時に全世界で批評家の絶賛を浴びた。第8回ベルリン国際映画祭金熊賞、ゴールデングローブ賞外国語映画賞、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞外国語映画賞など多くの映画賞を受賞、ベルイマンに更なる名声を齎した。日本でも本作品の人気は高く、1962年度のキネマ旬報外国語映画ベスト・テン第1位に選出された。
(以上、こちらもWikipedia「野いちご」の解説(「概要」)からの引用です)

というのも頷けるものの、現代というか、今の感覚からすると、余りにもストーリーが素直すぎるというか、一本調子な印象を受けたことも事実です。まあ、私が少し捻くれ過ぎているのかもしれませんが・・・

また、機会を見つけて、今度は、ベルイマン監督の「神の沈黙」三部作と呼ばれている「鏡の中にある如く」「冬の光」「沈黙」といった、難解と言われている作品も観てみようと思います。

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写真はベルイマン監督の「野いちご」(DVD)

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こちらはそれぞれ、映画の一シーン。見事な映像美です。


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