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ここ最近はヴァイスのリュート作品をよく聴いています [音楽を聴いている]

先月にも佐藤豊彦(1943年~)による「ヴァイス作品集」(CD)を紹介しましたが(その時の記事はこちら→http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2017-06-23-1、今回はカナダ人のリュート奏者、ミシェル・カルダン(Michel Cardin)による「ロンドン手稿譜によるヴァイス・リュート作品全集」を紹介したいと思います。

ヴァイス(Sylvius Leopold Weiss 1687~1750年)は私が大好きなドイツ後期バロック音楽の作曲家・リュート奏者です。彼の作曲した600曲ほどの作品の殆どはリュートのためのソナタや組曲、舞曲でして、その作品数の多さとその豊かな音楽性から、歴史上、最高のリュート作曲家と言ってよいかと思います。皆さんご存知かとは思いますが、リュートという楽器は18世紀の後半以降、急速に廃れてしまいます。それは市民社会が台頭し、多くの中産階級がコンサートホールといった広い場所で音楽を楽しむようになる中、リュートの音量が小さかったためではないかと思われます。とはいえリュートの繊細かつ典雅な音色はとても魅力的で、私はフランス、ドイツのリュート曲を特に好んで聴きます。特に、暑い日などにリュート曲を聴くと、気分が落ち着き、まるで心地良いそよ風が部屋の中に入ってきたかのような気持ちになります。

このMichel Cardinによるヴァイス・リュート作品全集はCD12枚組で、珍しいリュートとトラベルソのデュエット曲も収録されています。私はかつてはNAXOSから出ていたロバート・バート(Robert Barto 1950年~)による演奏、そして最近はホプキンソン・スミス(Hopkinson Smith 1946年~)やホセ・ミゲル・モレーノ(José Miguel Moreno 1955年~)、佐藤豊彦の演奏でヴァイスのリュート曲を楽しんできました。今回の演奏はロンドン手稿譜の全集ということで、もちろんこれでヴァイスの作品の全てが聴ける訳ではありませんが、それでもこれだけ纏まった形で聴くことができることはとても嬉しいことです。ミシェル・カルダンの演奏も品格のある落ち着いたもので、録音も良く、じっくりと、メランコリーに満ちた精神性の高い、内省的なヴァイスの音楽を堪能することができます。

Amazonですと、このCDボックスセット12枚組を4,280円(2017年7月12日現在)、一枚360円足らずの値段で入手することができます。私はこの全集を聴きながら、これからの暑い夏を涼しく過ごそうとと考えています。CPの高さを考えても、このCDセットは本当にお勧めですよ。

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写真はミシェル・カルダンによる「S. L. WEISS THE COMPLETE LONDON MANUS Original recording remastered, Box set」。ミシェル・カルダンは先ほど私が出張で訪れたカナダ、モントリオールの出身です。


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