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会社の先輩の勧めでカナダ・ドイツ合作の映画「手紙は覚えている」を観ました [映画を観ている]

先日、会社の先輩と上野で飲んだ時に勧められた、2015年に公開された映画「手紙は覚えている」」(原題:「Remenber」 2015年/加・独)をさっそくDVDで借りて観てみました。内容は、

最愛の妻ルースが死んだ。だが、90歳のゼヴはそれすら覚えていられない程、もの忘れがひどくなった。ある日、彼は友人のマックスから1通の手紙を託される。
「覚えているか?ルース亡きあと誓ったことを。君が忘れても大丈夫なように、全てを手紙に書いた。その約束を果たしてほしい―」
2人はアウシュヴィッツ収容所の生存者で、70年前に大切な家族をナチスの兵士に殺されていた。 そしてその兵士は身分を偽り、今も生きているという。犯人の名は“ルディ・コランダー"。容疑者は4名まで絞り込まれていた。体が不自由なマックスに代わり、ゼヴはたった1人での復讐を決意し、託された手紙と、かすかな記憶だけを頼りに旅立つ。
だが、彼を待ち受けていたのは人生を覆すほどの衝撃の真実だった―
(以上、Amazon 商品の説明「内容紹介」からの引用です)

というものです。詳しく書くことはできませんが、何と言ってもラストのどんでん返しが余りにも衝撃的で、思わず呆然としてしまいました。映画としては95分程、どちらかといえば短いものですが、サスペンスドラマとしては一級の作品かと思います。

また、今の時代においても、こうしたアウシュビッツを題材とした映画がつくられるということ、そしてそれがドイツとの合作である点には、何か凄みのようなものを感じます。私を含め、多くの日本人は、果たして自らの歴史に対して、本当に真正面から向かいあっていないのではないか、70年前の出来事として簡単に片づけてしまっているのではないかという、強い危機意識を、この映画を観終わった後、持つに至りました。

前にも紹介しましたが、フランスの高校生が選ぶゴンクール賞(ゴンクール・デ・リセアン)受賞作(このフランスの高校生が選ぶゴンクール賞についての記事はこちら→http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2009-08-07-2の幾つかは、やはりホロコーストを題材としたものです。繰り返しになりますが、フランスでは若い人たちまでもがが、そうした作品を選ぶという意識の高さ、知性こそが、私も含め、今の日本には大きく欠けているのではと思いました。

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「手紙は憶えている」(Blu-ray盤)のパッケージ写真


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モントリオールに向かう機内で西川美和監督の日本映画「永い言い訳」を観ました [映画を観ている]

昨日から、出張でモントリオールに滞在しています。私にとってモントリオールは二回目の訪問(前回は二年前。その時の記事はこちら→http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2015-09-18となります。今回は一週間程滞在する予定でして、仕事の合間に楽しむこととなるこの街のことについては、これから紹介したいと思いますが、今回は、モントリオールに向かう機内で観た西川美和監督の「永い言い訳」(2016年/日)について、書きたいと思います。

この映画は、いい意味で日本映画らしい良作だと思いました。愛人との不倫中に不慮の事故で妻を失った中年作家の自己再生の話なのですが、何と言っても、この主人公のダメ男ぶりに共感が沸きます。ある意味、現代における中途半端なインテリ系中年男の典型と言えば良いのでしょうか? 自分自身も含め、この主人公を自分とを重ね合わせる方は多いかと思います。そんな、人生を勘違いし、誤魔化しながら生きてきた男が、妻の死に直面し、そして妻も自分をかけらも愛していなかったという事実を知ってから、初めて自身の人生に真正面から向かい合うこととなります。それからの彼の生き方はなんとも不器用なものですが、自ら他者を愛そうとする、その根っこの心根があるからこそ、観ている方は共感を覚えるのでしょう。

ストーリーの終盤、そんな彼が、「家族」の危機を迎えた妻の友人の息子に向かって、「自分を大事にしてくれる人を大切にしないとダメだ。そうしないと、僕みたいに誰も愛せなくなってしまうんだ」と語ります。しかし普通に考えると、この台詞の後半部分はむしろ、「自分を大事にしてくれる人を大切にしないとダメだ。そうしないと、僕みたいに誰からも愛されなくなってしまうんだ」が正しいと思われるのですが、それをわざわざこのように言ったところに、主人公の(自我が目覚めはじめている)友人の息子に対する)優しさ、愛情を感じると共に、勘違いし、誤魔化しながら過ごしてきた自身のこれまでの人生を否定し、これをきっかけに自己再生へと向かおうとする主人公の気持ちを強く反映したものとなっています。そして、こうした主人公の、これまでの自身の人生、ひいては自我の否定の意識は、主人公が妻を失って初めて出版する本の扉に印刷された「人生は他者だ」という言葉へと繋がっていきます。現代において人は「他者」との関わり合わないの中でしか、生きていくことは出来ないのです。そんなことは当たり前だと思われる方もいらっしゃるかと思いますが、私にとっては改めて深く考えることとなりました。

上手く言えないのですが、日本の文芸映画の傾向として、監督の考えや想い、やろうとしていることが、そのまま素直に作品に出ることが多いことが挙げられるかと思います。私にとって、この映画もそういう部分があり、映画を観ていても、その背後にある映画監督の視点を常に意識することとなりました。日本文学における「私小説」からの伝統とでもいうべきこの「自己意識」こそ、日本の文芸映画の特色かと思います。久しぶりの邦画体験でしたが、とても刺激的なものとなりました。今度はこの原作である、監督自身が書いた小説の方も機会を見つけて読んで、もう一度考えてみようと思います。

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映画「永い言い訳」公開ポスター


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北京出張時に機内で観た映画について [映画を観ている]

前の記事で書きましたように、私は三月に北京に出張しました。今回はこの出張時に利用したJALの機内で観た映画を紹介します。

まず、北京に向かう機内で観た映画は、トム・クルーズが元アメリカ軍のエリート秘密捜査官ジャック・リーチャーを演じた「アウトロー」(原題:「Jack Reacher」 2012年/米)です。この続編となる「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」(2016年/米)を二月に家内とドバイ、モルディブを旅行した時に機内で観て、それなりに面白かったこと(その時の記事はこちらです→http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2017-03-16、また、この前作となる本作がとても好評だったとのことだったので、期待して観てみました。この映画は「リー・チャイルドの全米でベストセラーとなっているジャック・リーチャーシリーズ9作目の2005年の小説『アウトロー』(原題: One Shot)を原作(以上、Wikipedia「アウトロー」解説文からの引用です)としたものです。前にも書きましたが、こういうサスペンスアクションものって、飛行機の機内で観るのにぴったりです。いかにもアメリカ映画といった感じなところが、逆に安心感となります。「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」より面白いのかと問われれば、私にとっては同じくらいといった感じでした。

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こちらは日本公開時の「アウトロー」のポスター

そして行きと帰りの機内で観た映画が「続・深夜食堂」(2016年/日)です。こちらも、昨年一二月のマレーシア出張時に機内で観たTVドラマ版の「深夜食堂 第二部」の最終話がとても面白かったので(その時の記事はこちらです→http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2016-12-06、今回、観てみました。この映画は「安倍夜郎の人気コミックを小林薫主演で描いたテレビドラマの映画版「深夜食堂」の続編。路地裏にたたずむ深夜営業の小さな食堂「めしや」を舞台に、個性豊かな客たちが織り成す悲喜こもごもを描(以上、映画.COM「続・深夜食堂」の解説からの引用です)いたもので、人情話三話によるオムニバス映画です。50代の男性で、この映画が嫌いという方はおそらく、そんなにはいないのではないでしょうか。中年男の心のツボをつく、思わずホロリとする話ばかりでなんとも心に沁みます。この映画のTVドラマ版(「深夜食堂 第一部」)は今年の三月まで神奈川テレビ(TVK)で放映していたので、録画して、とても楽しみに観ていました。現在、TVドラマ版は第4部まであるので、今度TSUTAYAから借りて観てみよう(第4部は4月26日レンタルスタートだそうです)などと思っています。

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こちらは映画「続・深夜食堂」ポスター

実は帰りの機内では「続・深夜食堂」を観た後に、昨年、口コミで評判が拡がり、ヒットした長編アニメ映画「この世界の片隅に」(2016年/日)も観たのですが、残念がら途中で羽田空港に着いてしまい、最後まで観ることができませんでした。途中までとても面白かったので、なんとか最後まで観たいのですが、まだレンタルにはなっていないようです。レンタルになる日を、ただただひたすら待つ毎日です。


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ドバイ、モルディブ旅行時に機内で観た映画について [映画を観ている]

前の記事で書きましたように、私と家内は2月初旬にドバイ、そしてモルディブを訪れました。今回はこの旅行時に利用したエミレーツ航空の機内で観た映画を紹介します。
まず、最初に観た映画は2016年に公開された邦画「植物図鑑 運命の恋、ひろいました」です。

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この映画は「EXILE」「三代目J Soul Brothers」のパフォーマー・岩田剛典(私は初めて知りました)と、NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の主人公役で有名な高畑充希が主演した純愛ラブストーリーなのですが、何と言うか、残念ながら、あまり感心しませんでした。原作は人気作家である有川浩さんの小説(私は未読)とのことですが、筋立て自体にちょっと無理があり、あまり共感出来なかったです。まあ、何はともあれ、50半ばのおっさんが観る映画ではなかったということだけは確かなようです(泣)。

そして次の映画は、こちらも2016年に公開された邦画である「シンゴジラ」です。

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こっちは意外と面白かったです。特に会議をしているシーンが良いですね。とても日本っぽいというか、リアリティがあります。どうもこの映画、海外ではあまり受けが良くなかったようなのですが、多分、逆に、この会議のシーンが外国の方にはピンとこなかったからだと思います。日系アメリカ人のカヨコ・アン・パタースン役の石原さとみの演技や英語については賛否両論あるようですが、私はなんとも邦画らしくて、臭くて良いなあと思いました。

そして最後に観た映画が、トム・クルーズが元アメリカ軍のエリート秘密捜査官ジャック・リーチャーを演じる2016年のアメリカ映画「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」です。

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こちらは吹き替えや日本語字幕版がなく、英語版をそのまま観ましたが、何とか筋を追う事ができました。この映画は2012年に同じくトムクルーズが主演した映画「アウトロー」(私は観ていません)の続編とのことです。どうも、この前作がとても好評だったようで、それに比べると本作はイマイチ評価が高くないようですが、私は楽しく観ました。こういうサスペンスアクションものって、飛行機の機内で観るのにぴったりです。

今回、特にお勧めと言える映画が無かったのは残念ですが、後者の二本については楽しく観ることができました。以上、ドバイ、モルディブ旅行時に機内で観た映画についてでした。(ちゃんちゃん)


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マレーシアに向かう機内で2016年の日本映画「君の名は。」を観ました [映画を観ている]

12月に私は、今年二度目のマレーシア出張をしました。その際にマレーシアに向かう機内で観た映画が「君の名は。」(2016年/日)です。この映画は2016年8月26日に公開された新海誠監督の長編アニメーション映画で、日本での大ヒットを初め、世界でも高く評価されている映画です。内容は

東京に暮らす少年・瀧(たき)と飛騨の山奥で暮らす少女・三葉(みつは)の身に起きた「入れ替わり」という謎の現象と、1200年ぶりに地球に接近するという架空の彗星「ティアマト彗星」をめぐる出来事(以上、Wikipedia「君の名は。」の解説文からの引用)

を描いたものです。私は以前、記事に書いたように新海誠監督の映画は前作となる「言の葉の庭」、前々作の「秒速5センチメートル」を観ていて(その時の記事はこちら→http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2016-08-03http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2016-08-01、新作をとても楽しみにしていました。ところがなかなか観る機会が得られず、今回、機内ビデオサービスで、やっと観ることができました。

とはいえ、この映画こそ、劇場の大画面で観たかったなあ~というのが正直な感想です。新海マジックと呼ばれる、風景描写における光の見事な描写は本作においても際立っており、ストーリー自体には正直言って、それほど感心しなかったものの、瑞々しい光の描写に何度も息を飲みました。

やっと観ることが出来て良かったです。また、いつかレンタルになったら大画面で、もう一度ゆっくり鑑賞しようと思っています。

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写真は映画「君の名は。」ポスター。本文では内容について余り言及しませんでしたが、そもそも二人が入れ替わることになったこと、そしてその後の展開における、それぞれの「運命」と「必然」について説得力が不足しており、その結果、ストーリー自体に力が無いように感じました。


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この週末の日曜日に自宅で2009年のインド映画「きっと、うまくいく」を観ました [映画を観ている]

この週末の日曜日の午後、ちょうと時間が取れたので、自宅のリビングで次女がレンタルビデオ屋さんから借りてきてそのままになっていたDVD、映画「きっと、うまくいく」(原題「3 Idiots」2009年/印)を独りで観ました。この映画は公開当時、インド映画歴代興行収入1位を記録し、2010年インドアカデミー賞で作品賞をはじめ史上最多16部門を受賞したそうです。内容は、

大学時代親友同士だったファランとラージューは、ある日同窓のチャトルから母校に呼び出される。チャトルは二人に、ランチョーというかつての学友の消息がつかめたことを話し、探しに行こうと持ちかけるのだった。
10年前、インド屈指の難関工科大学ICE(Imperial College of Engineering)。それぞれに家庭の期待を受けて入学してきたファランとラージュー、そして自由奔放な天才ランチョーの三人は寮でルームメイトとなる。何をするにも一緒の3人はしばしばバカ騒ぎをやらかし、学長や秀才だったチャトル等から"3 idiots"(三バカ)と呼ばれ目の敵にされていた。物語は10年前の大学におけるエピソードと現代のランチョーを探す3人の旅を織り交ぜながら、やがてファラン達も知らなかった彼の秘密に迫っていく。
(以上、Wikipedia「きっと、うまくいく」の解説文の引用です)

というもので、コメディタッチでエンターテインメント性に溢れた映画ながらも、厳しい競争社会、貧富や男女の格差等、インドの若者、社会が抱える教育問題を初めとした諸問題を鋭く突き、「生きる」ということはどういうことかを問う作品だと思いました。上映時間は2時間50分と長いのですが、それぞれのストーリが絡み合い、テンポ良くストーリーが運ばれるので飽きることがありません。そして全ての伏線がきちんと回収される様は(少々出来すぎ、ミエミエのところはありながらも)見事としか言いようがないですね。インドをはじめ、世界中で高い評価を受けたというのも分かるものの、(私にとっては残念ながら)必見というほどの映画とは思えませんでした。

そういえば、ちょうど三年前、2013年の11月に私は一週間ほどインドに出張し、様々な社会制度上の問題点について考えさせられました(そのときに感じた事を書いた記事はこちら→http://syoso-chunen.blog.so-net.ne.jp/2013-11-21が、今回、この映画を観て、同じ思いを抱き、また一層深く、感じることとなりました。

とはいえ、インド映画は基本的に娯楽性に優れていて、分かりやすく、楽しいところが良いですよね。これからも機会を見つけて観てみようと思った次第です。

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こちらは映画「きっと、うまくいく」(DVD)のパッケージ写真


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休暇中の自宅で、1994年のヨーロッパ映画「トリコロール/白の愛」を観ました [映画を観ている]

一週間のフリーバカンス中の平日(火曜日)の午後、自宅で、クシシュトフ・キェシロフスキ監督による「トリコロール」3部作の2作目となる「トリコロール/白の愛」(原題「Trois couleurs: Blanc」1994年/仏・波・羅合作)を観ました。この映画は、

「トリコロール」3部作は、それぞれの作品が「自由(青)・平等(白)・博愛(赤)」を象徴しており、本作は「愛の平等」をテーマとしている。3部作中で唯一、男性を主人公としており、他2作とは異なる喜劇タッチの作品となっている。
(以上、Wikipedia「「トリコロール/白の愛」解説文からの引用)

内容は、

ポーランド人理髪師のカロル(ズビグニェフ・ザマホフスキ)は、フランス人の妻・ドミニク(ジュリー・デルピー)から性的不能を理由に離婚を付きつけられる。フランス語もろくに話せず、異国で途方に暮れていたカロルは、偶然知り合った同郷の怪しげな男・ミコワイの手引きで、何とか故郷ポーランドに帰りつく。兄のもとに身を寄せたカロルは一念発起、実業家として成功する。そんな時、ミコワイから「ある男」の暗殺依頼が。時同じくしてカロルは、可愛さ余って憎さ100倍の元妻・ドミニクに対してある復讐を企てた―。
(以上、同じくWikipedia「「トリコロール/白の愛」解説文からの引用です)

というもので、愛を巡る当事者間の「不平等さ」をユーモラスかつ寓話的に描いた作品だとの印象を得ました。この作品には雪、凍った湖、鳩、ウエディングドレス、そして愛する人の肌といった形で、色々な「白」が象徴的に使われています。また、多くの「デカローグ」に出た俳優たちが本作にも出演しており、例えば、デカローグ第十話の兄弟が、そのまま(兄弟役として)本作で出てきます(あと、本作で公証人役を演じている初老の俳優や、ミコワイ役の俳優も、以前「デカローグ」で主役級を演じていました)。そして「青の愛」で主人公を演じたジュリエット・ビノシュも、ほんの僅かではありますが本作に出て来ます。

何とも、ひねりが効いた佳作と言ってよいかと思います。私は1時間半の間、キェシロフスキ監督の映像世界を存分に楽しみました。

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写真は「トリコロール/白の愛」(DVD)


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マレーシアに向かう機内で「奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ」という映画を観ました [映画を観ている]

以前、記事にも書いたように、九月下旬に私はマレーシア、クアラルンプールへ出張しました。その際にマレーシアに向かう機内で観た映画が「奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ」(原題「Les heritiers」 2014年/仏)です。この映画は、

実話をもとに、学校から見放された問題児たちの集まるクラスが、ベテラン教師の情熱によって次第に変化していく様を描いたドラマ。貧困層が暮らすパリ郊外のレオン・ブルム高校。様々な人種の生徒たちが集まる落ちこぼれクラスに、厳格な歴史教師アンヌ・ゲゲンがやってくる。情熱的なアンヌは、生徒たちに全国歴史コンクールに参加するよう勧めるが、「アウシュビッツ」という難解なテーマに生徒たちは反発する。そこでアンヌは、強制収容所の生存者を授業に招き、彼らの経験を語ってもらう。その壮絶な話を聞いた生徒たちは、その日を境に変わっていく。
(「映画.com」HP 「奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ」http://eiga.com/movie/84709/の解説文からの引用です)

というものです。私の感想は「(描かれているテーマや演技には共感を覚えたものの)映画自体は出来の良くないドキュメンタリードラマみたいで、あまり面白くなかったなあ~」といったものでした。何と言えば良いのか、描き方が平板で、テーマの内容からしても、登場人物等、もっと深く掘り下げて表現をしないと、映画自体が力不足というか、説得力に欠いたものとなってしまいます。フランス映画ということで期待していただけに、とても残念でした。

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映画「奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ」のポスター


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「山の日」の休日に、映画館で家内一緒に「ペット」を観ました [映画を観ている]

今回jは自身の備忘のために書いています。8月11日、「山の日」の休日に、六本木ヒルズのTOHOシネマズで家内と一緒に新作の映画となる「ペット」(原題「THE SECRET LIFE OF PETS」 2016年/米)を観ました。あらすじは、

犬のマックスは、ニューヨークで大好きな飼い主のケイティと最高のハッピーライフを送っていた。ところが、ケイティが大型犬デュークを新たに連れてきたことから、マックスの生活環境はガラリと変化する。マックスとデュークが何とか自分が優位に立とうと頑張っていたある日、ひょんなことから彼らは迷子になってしまい……。
(以上「シネマトゥデイ-あらすじ」からの引用)

といったもので、なんとも、たわいのないものではありますが(汗)、それなりに楽しく観ました。内容はともかく、アニメーションの技術と映像美には驚かされます。とても美しいニューヨークの夜景には感動しました。

とはいえ、今回は家内に誘われたので一緒に観ましたが、一人だったら絶対観ない映画ですね。余りにも内容が無さ過ぎます。(泣)

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写真は映画「ペット」のポスター


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この週末、自宅で、ベルイマンが1957年に制作したスウェーデン映画「野いちご」を観ました [映画を観ている]

先週末の日曜日に、自宅のリビングルームでイングマール・ベルイマン(Ingmar Bergman 1918~2007年)が1957年に制作したスウェーデン映画「野いちご」(原題「SMULTRON-STALLET」 2011年 デジタルリマスター版)を観ました。この映画は「誉学位の授与式に向かう老教授の一日を、彼の悪夢や空想、追憶などの心象風景を交えて描写した作品」(以上Wikipedia「野いちご」解説からの引用)です。内容は、

医学の研究に生涯を捧げ、その長年の功績を認められ名誉学位を受けることになった老教授イサク。その授与式は栄光に満ちた日になるはずだったが、前夜に自身の死を暗示する悪夢を見たためか、彼の心は晴れない。イサクは授与式当日に当初の予定を変更して、現在の住まいであるストックホルムから式の行われるルンドまで車で向かおうとする。そんな彼に、義理の娘であるマリアンヌも同行を願い出る。半日程度の小旅行はイサクにとって、これまでの自分の人生を顧みるまたとない機会となった。青年時代に婚約者を弟に奪われたこと、妻がイサクの無関心に耐えられず不貞を働いたことなどを思い出し煩悶するイサク。そしてマリアンヌに、イサクの息子エヴァルドと彼女の間に子供が居ないのは、イサクを見て育ったエヴァルドが家庭というものに絶望しているからだと告げられる。研究者としての輝かしい名声とは裏腹に、イサクの人生は空虚なものだった。
また、イサクはルンドへ向かう途中様々な人物に出会う。奔放なヒッチハイカーの少女とその二人のボーイフレンド、不毛な夫婦喧嘩を繰り返す男女、引越していったイサクを今でも慕うガソリンスタンドの店主とその妻、そしてイサクの老いた母親。彼らとの出会いと過去への後悔が、徐々にイサクを変えていく。無事に授与式を終えたイサクはその夜、エヴァルドと家族のことについて誠実に話し合う。寝室の外では昼間に出会ったヒッチハイカーたちが、イサクの栄誉を心から祝福していた。満ち足りた気持ちで眠りにつくイサク。彼が見る夢は前夜の悪夢と違い、不思議な充足感を伴うものだった。
(以上、こちらもWikipedia「野いちご」の解説(「ストーリー」)からの引用です)

というものです。この映画を観終えた時、私はなぜか理由もなく、涙を流していました。多分、この映画のラストシーンが、本当に幸せに満ちた美しいものだったからだと思います。このラストシーンにおいては、主人公の老教授は自らの人生を振り返り、そして、最後に自身の少年時代の、とある満ち足りた別荘地での一風景を、夢の中で思い返します。このシーンの美しいこと、まるで、印象派の名画のような美しさです。

実は、恥ずかしながら、ベルイマン監督という名前は知っていたものの、彼の作品を観たのは、これが初めてです。何となく難解な作品が多いという印象を持っていたのですが、この作品はとても分かりやすい映画だと思いました。

本作品は公開と同時に全世界で批評家の絶賛を浴びた。第8回ベルリン国際映画祭金熊賞、ゴールデングローブ賞外国語映画賞、ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞外国語映画賞など多くの映画賞を受賞、ベルイマンに更なる名声を齎した。日本でも本作品の人気は高く、1962年度のキネマ旬報外国語映画ベスト・テン第1位に選出された。
(以上、こちらもWikipedia「野いちご」の解説(「概要」)からの引用です)

というのも頷けるものの、現代というか、今の感覚からすると、余りにもストーリーが素直すぎるというか、一本調子な印象を受けたことも事実です。まあ、私が少し捻くれ過ぎているのかもしれませんが・・・

また、機会を見つけて、今度は、ベルイマン監督の「神の沈黙」三部作と呼ばれている「鏡の中にある如く」「冬の光」「沈黙」といった、難解と言われている作品も観てみようと思います。

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写真はベルイマン監督の「野いちご」(DVD)

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こちらはそれぞれ、映画の一シーン。見事な映像美です。


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